大きな鬼瓦の屋根に黒しっくいの壁と分厚い観音開きの扉…。まるでタイムスリップしてしまったかの様な感覚になる蔵造りの趣豊かな建物が立ち並ぶ町並み。同じように見えて一軒一軒違う造りをしており、それぞれに個性を出しながら、堂々とした風格さえ漂わせる今も30数棟が残る。その中で最も古く、1792年(寛政4)に建てられた大沢家住宅は川越で唯一国の重要文化財に指定されている。