雪塚稲荷

当社のある幸町は城下町川越の中心にあり、口碑に「江戸の昔、或る大雪の夜南町通りへ一匹の白狐が現れたのを、町内の若衆数人が追い回して打ち殺し其の肉を食うとたちまち疫病にかかり、さらに毎夜大きな火の玉が街に現れるようになった。町の者は恐れてこれを白狐の祟りだとして、皮と骨を埋めて塚を築き、まれな大雪の日にちなんで雪塚稲荷神社と名付けて奉斎した」としるされている。